経理人and音楽人のブログ

日中は一般企業の経理職として、週末は音楽好きとして過ごす男のブログです。日々徒然なるままに、思いついたことを書き留めたり、皆さんにお役立ちできる情報などをお届けします。

簿記2級合格に向けて押さえておきたい、試験のポイントと心構え

 

 

どーも、管理人のまーちゃんです。

6月10日(日)に第149回日商簿記試験の試験が開催されます!

試験日まであと3週間となりました。

 

今回は10日に簿記試験を受ける受験者の方向けに、受験前に押さえておきたい試験のポイントと心構えについて、お話しようと思います。

ここでは勉強の内容や方法についてというより、全体的な流れを含めたお話をしていきます。

 

 

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商業簿記で押さえておきたいポイント

2級では、より実務で行う処理に則した問題が出題される

簿記3級では一つ一つの経理処理に対しての仕訳の方法を覚えていくのが中心でした。

初歩的な決算処理の方法も学びましたが、2級では引当金や配当、連結決算など、企業活動のより深い実務に則した内容が中心となってきます。

2級の問題では、3級で学んだ内容は既に理解していることが前提として出題されますので、3級の内容をいまいち覚えていない、という人は改めて復習しましょう。

一度3級の勉強をしているなら、30~60分程度で復習できるでしょう。

3級を飛ばしていきなり2級からという人は、3級の範囲を押さえていなければ勉強しておくべきです。

商業簿記2級・1級は、基本的に一つ前の級の試験範囲は網羅した状態でないと合格できませんので、ご注意下さい。

 

自分が経理職として仕事をしている、という感覚で回答していく

商業簿記を受験するにあたり、一番良い環境であるのは経理や会計の仕事をしているという環境です。

試験範囲=実務という環境では、勉強も仕事に直結し、仕事をしながら簿記の勉強が出来るので、感覚も研ぎ澄まされます。

しかし、実務に直結している人というのはそういるわけではありません。

なので、勉強する際に意識してほしいのが

「自分が経理や会計の仕事をして、勉強する内容の実務を行っている」

という感覚です。

 

ひとつの資格の勉強というレベルから、「仕事のために覚える勉強」と感じたほうが物覚えもよく、効率的に勉強出来るでしょう。

なぜこの資格を取得したいのか、という動機づけも、

「いずれ仕事で役立てたいから」「履歴書に書ける資格を取りたい」

というよりも、

「仕事で必要な知識を吸収するため」

という理由のほうが短期間で勉強できると思います。

 

実際には仕事で使わなくても、簿記の勉強をしている時は「自分は経理職なんだ」というように思い込むことで、集中力も高まり、よりよい勉強ができるでしょう。

問題を解く時も、実際に仕事上で起きた事を仕訳する、会計処理するという感覚になれると、知識として身に付けていけるでしょう。

 

 

工業簿記で押さえておきたいポイント

生産現場原価計算の方法を学ぶ、というイメージで勉強する

工業簿記は、商業簿記と違って商品の生産現場で原価を計算する際の簿記、という意味合いになっています。

企業の会計処理や決算処理を行う、商業簿記とは、全く異なるものとして捉えておきましょう。

前述したように、工業簿記は生産現場での原価計算の方法を簿記の手法で学ぶ、という形式になりますので、大まかには

「原価の計算方法を学ぶ」→「計算方法の仕訳をする」

という流れになっています。

この流れを掴みましょう。

この原価計算を基に、損益分岐点を算出したりしますが、この段階まで来ると商業簿記との絡みもあります。

どちらも流れを掴んでいないと、商業簿記との混同で混乱しかねないので、まずは工業簿記の流れをしっかり掴むことが重要だと言えます。

  

生産現場の管理職として、原価計算を行うつもりで回答する

工業簿記の勉強をする際にも、ポイントとして押さえておきたいのが

生産現場の管理職として、自部門の製造原価を正しく計算する」

という心構えです。

商業簿記と同じく、一つの資格勉強という意味合いよりも、「仕事のため」として学んだほうが絶対に身に付きます。

工業簿記は数学に似ており、ケースによって様々な計算方式・公式を覚えていかなければなりません。

数学が苦手な人でも、実務に即した形で覚えれば苦手意識を感じることなく、効率的に勉強できますので、是非「生産現場原価計算をするつもり」になって見て下さい。

 

たくさん練習問題を解いて、出題パターンを体で覚える

工業簿記の試験問題は、出題パターンを覚え、身体に慣れさせることが重要です。

過去問題集や、予想問題集などでたくさん問題を解いておきましょう。

要は「問題に慣れているかどうか」が重要です。

 

工業簿記は、慣れてしまえば回答時間を短縮出来ますし、満点を取ることも出来ます。

商業簿記の決算に関わる問題に時間配分を多く取りたいなら、ここでしっかり時間を短く使い、かつ高得点を取るべきです。

 

 

覚えておきたい、簿記受験の心構え

最後に、簿記試験全体に関わる心構えについてお話しします。

その心構えとは、

簿記の勉強は、全て実務に繋がる

です。

 

簿記の出題範囲は、全て実務に則っています。

つまり、実務でやらないことは出題されません。

全ての問題は、全て現場で使われている知識なのです。

よって、実務をしているという気持ちで勉強するという気持ちが大事なのです。

 

何度も言うようですが、実際に使う知識として覚えるのと、資格を取りたいだけで勉強するのでは、思い入れも、物覚えも、効率も全て変わります。

どちらが良いかは言わずもがなでしょう。

 

受験者の皆様には、簿記の知識を実務で使う知識として学ぶ、という姿勢でもって勉強に励んで頂き、是非合格につなげていって欲しいと思います!

 

 

 

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